Interview

miibo導入インタビュー

株式会社SkillCanvas様

API連携で爆速実装! HR×AIで挑むの新たな可能性—SkillCanvasが実現した「スキル要件AI」開発の舞台裏

#アシスタントAI
株式会社SkillCanvas様の導入事例

株式会社SkillCanvas様

R&D担当   加藤 慶之 氏

Point

動機

・クライアントがスキル要件定義に平均2週間、最長1ヶ月以上かかっていた導入リードタイムの短縮が急務 ・AIエンジニアがいない中で、メンテナンス可能な形でAI機能を実装する必要性 ・実験(R&D)的なAI機能を低リスクで本番サービスに組み込みたい

活用方法

・miiboのAPIを活用し、バックエンドインフラを構築せずにAI機能を実装 ・求人票から自動的にスキル要件を生成する「スキル要件AI」をわずか数週間で開発 ・プロダクトマネージャー自身がエンジニアリソースを使わずにプロトタイプを作成

導入効果

・スキル要件作成時間を大幅に短縮(1ヶ月→即時生成) ・商談時にその場でデモを見せることで、成約率が向上 ・エンジニアリソースを本来の開発に集中させながら、AI機能の実装を実現

導入したきっかけ

スキルベース採用の課題—導入ボトルネックとなっていた要件定義

私たちSkillCanvasは、スキルベース採用支援プラットフォームを提供しています。採用における「母集団拡大」と「ミスマッチ解消」を両立させるため、候補者のスキルを可視化し、募集ポジションとの相性を定量的に測定できるサービスです。

代表の林(株式会社SkillCanvas 代表取締役社長 林 宏昌様)は、もともと人事領域において様々なコンサルティングを通して課題と向き合ってきました。どういった組織を作ったらいいか、人をどう評価したらいいか、そういった知見を活かして、スキルという物差しで人材を定義するところから始まっています。

しかし、サービス導入時に大きな課題がありました。それは、スキル要件の定義に非常に時間がかかることです。平均で2週間、最長では1ヶ月以上かかることもあり、これが導入のボトルネックになっていました。商談の場でも「スキル要件を作るのが大変そう」という印象を持たれてしまい、せっかくサービスに興味を持っていただいても、導入に踏み切れないケースが多くありました。

株式会社SkillCanvas 加藤 慶之様

株式会社SkillCanvas 加藤 慶之様

AIエンジニア不在での挑戦—メンテナンス可能な実装方法を模索

生成AIを使えばこの課題を解決できると考えましたが、私たちのチームにはAI専門のエンジニアがいません。恥ずかしい話ですが、私自身がAIについて最も知識がある状態で、他のメンバーは優秀なソフトウェアエンジニアです。自社でAIインフラを構築してしまうと、メンテナンスができないリスクがありました。

R&Dの文脈で生成AIをサンドボックスではなく、実際のサービスに組み込んで試していくには、どうすればいいか。そんな課題を抱えていた時に、miiboと出会いました。

SPROUNDでの運命的な出会い—エンジニア同士の意気投合

(功刀)「加藤さんとの出会いは、実は同じインキュベーションオフィス・コミュニティ SPROUNDでの交流会でした。四半期に1回、経営者同士で話す機会があるんですが、そこでお酒を飲みながら林さんと意気投合して。」

株式会社miibo 代表取締役社長 CEO 功刀雅士

株式会社miibo 代表取締役社長 CEO 功刀雅士

代表の林と功刀さんがスプラウンド内での交流の場で、すごい意気投合されたと聞いています。林さんがすごい嬉しそうに「すごいいい人と会ったんだよ」と話していました。

功刀さんの第一印象は、エンジニアとしての知見を持ちながら、それを形にしようとされているところにシンパシーを感じました。私も技術は手段の一つであるという考え方なので、最新の技術をユーザーに使いやすい形でサービスとして展開していく姿勢が印象的でした。

(功刀)「加藤さんがエンジニアバックグラウンドで、生成AIのキャッチアップが非常に早く、エンジニアトークで盛り上がったのを覚えています。」

「早い!」が第一印象—先駆的なサービスへの期待

miiboのサービスを知った時、「早い!」というのが第一印象でした。ノーコードツールは通常、技術が浸透してから出てくるものですが、miiboは先駆けて提供されていた。これなら、私たちが抱える課題を解決できるかもしれないと感じました。

知識がなくてもカタチになるものが作れるって、結構時間が経ってから浸透してくるのが普通だなという印象でいたんですけど、それがもうまさにそこにあったという感じだったので、すごい先駆けてやってらっしゃるなっていうような印象でした。

活用方法

API仕様書だけで始まった開発—驚きの実装スピード

私たちが実装したのは「スキル要件AI」という機能です。正確には「スキル要件Buddy」という言い方をしていましたが、簡単に言うと、求人票などの情報から、どんなスキルをどんなレベルで求めたらいいかというドラフトをさっと作りますよというものです。

実装にあたって驚いたのは、本当にAPI仕様書を受け取っただけで開発が進められたことです。バックエンドのインフラを一切考える必要がなく、私たちが作ったのはプロンプトと、返ってきたデータをパースする部分、そして表示部分というシンプルな構成だけでした。

(功刀)「今回は私たちにとっても初めてのAPI提供事例でした。私はAPI仕様をお渡ししただけで、『あれ?』みたいな。気がついたらフロントエンドが完成していました(笑)」

プロダクトマネージャーが実現したエンジニアリソースゼロの実装

重要なのは、私がプロダクトマネージャー(PdM)として、エンジニアリソースを使わずに実装できたことです。通常、新機能の開発には必ずエンジニアの工数が必要になります。特に開発ロードマップのど真ん中にAI機能を横から入れるのは、相当なパワーが必要です。

しかし今回は、自分の役割がPdMとしての役割だったっていうのもありますが、エンジニアリソースを使わなかったっていうのが結構大きいところです。バックエンドインフラをmiiboに任せることで、私一人でプロトタイプを作成し、そのまま本番環境に持っていくことができました。

インタビューの様子

BaaSとしてのmiibo活用がもたらした開発の変化

バックエンドのインフラを考えなくてよかったっていうのは、めちゃくちゃありがたかったなと思っております。やっぱり自分たちで作って、最初からやろうとすると、それなりに作り込まないといけないところもありますし、考慮点がすごく増えてしまうんです。

今回作ったのは、プロンプトと、あとはその返ってきたデータをパースする部分と、あとはそれを表示するっていうシンプルなものだったので、非常に早く作れた要因ではあると思っております。

商談現場での威力—その場でデモが生み出す説得力

商談の時もそうなんですけど、目の前で、自分の会社の求人票からスキルの要件が出てくる体験があるだけで、すごいイメージが湧くようになるんですよね。

以前は、スキル要件を作っていただくのがとても大変で、平均で2週間、最長だと1ヶ月以上かかっているところもありました。それが生成AIの力によって、ドラフトですけどパッと出てきて、「でもいいんじゃないですか、始めてみましょうよ」って言えるようになるっていうのが、すごいやっぱり進歩でした。

叩き台がある状態でディスカッションするのと、全然話が変わりますよね。これによって、コスト的な文脈もあって、あとはユーザー層を増やしたいっていうのもあったので、スキルに詳しくない方々でも使ってもらえるようになりました。

技術的な工夫—構造化データへの対応

技術的な工夫として、構造化されたアウトプットが必要な場面では、もはやCSVで出すみたいな力技をやって対応しています。プロダクション環境では型が縛れないという課題もありますが、誤った時の変換則みたいなものを入れ込んでおけば、おそらく問題なく対応できます。

(功刀)「ストラクチャードアウトプットで型が縛れないっていうのは、APIのレスポンスとして使うのがちょっと怖いっていうことですよね。」

そうですね。単純なプレーンテキストだったらいいんですけど、ストラクチャードアウトプットでガチャガチャやりたいぞみたいな人からすると、若干怖い部分ももしかしたら現時点だとあるのかもしれないというのはちょっと感じました。そこがどっちもできますみたいなのは、おそらく難易度が高いテーマなんだろうなっていうのをすごい感じました。

今後の展望

ユニークなデータの蓄積—AIアプリケーションの差別化要因

今このAIの時代においてアプリケーションの差異というのはどんどんなくなっていくと、我々も皆さんが言ってらっしゃる通りだと思っていて、ユニークなデータをいかに貯めていくかというところが我々の挑戦のポイントでもあります。

そのデータを貯めるための仕組みをビジネスとして実装していくというところができるといいかなと。それはAIも使いますし、AI以外の何かしらの仕組み、古典的なメディアみたいな方法ももしかしたら使うかもしれないですし、そういうものを組み合わせてデータが貯まる仕組みと、あとはそれをAIに投入して、価値のあるインサイトだったりとか、ナレッジに変換していくというサービスの裏側にどんどん安定した環境を作っていくというのが今後の課題かなと思っています。

チャットGPTでもそれなりに採用のスキルを作れるというのが表面的にはできたとしても、やっぱりそこのデータがどれくらいリッチかによって、現場で使えるものになるかならないかが決まってくるというのを実感しています。

スタートアップ同士の協業がもたらす可能性

(功刀)「SkillCanvasさんとmiiboは、実は思想的にも近いものがあります。両社とも、正社員採用だけでなく、スキルでマッチングした人材と仕事をするという考え方を持っています。」

miiboをBaaSとして活用することで、私たちはフロントエンド開発に注力でき、ユーザー体験の向上に集中できました。これは特にスタートアップにとって大きな価値です。同じSPROUNDにいるからこそ、気軽に相談できる関係性も大きいですね。

加藤氏と功刀

エンジニアへのメッセージ—API一つで始められる世界

エンジニアの皆さんには、ぜひこの「API一つで始められる」という手軽さを体験していただきたいですね。AIインフラの構築や運用を考えると二の足を踏んでしまうかもしれませんが、APIを使えばその日から開発を始められます。

今後も、AIを使った機能はどんどん増やしていきたいですが、その度にインフラを考える必要がないというのは、開発スピードを維持する上で重要な要素になると思います。限られたリソースの中で最大限の価値を生み出すための選択として、BaaS活用は非常に有効な手段です。

どんどん色んなものを作っていけるといいなっていうのが、今やりたいというか、今後出来ると良いなと思っています。ヘルシーな開発のフォーメーションで、皆さんもぜひ試してみてください。

2025年8月15日公開 ・ 写真 藤田 亜弓・文/編集 埜口

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